みんなで守ろう文化財

 昭和24年1月26日に、法隆寺金堂から出火した火災により、世界的な至宝と言われた金堂の壁十二面に描かれた仏画の大半が焼損しました。
 このような被害から文化財を守るため、昭和30年から、消防庁と文化庁の共唱により、1月26日を「文化財防火デー」と定め、文化財防火運動を全国各地で展開しています。
 管内においても1月24日に、水俣市の「徳富蘇峰・蘆花生家」、1月28日に、芦北町の「芦北町立武徳殿」においてそれぞれ消防訓練を実施しました。
 この訓練は、住民の文化財愛護に関する意識の高揚を図ることと、文化財の防災体制の整備や防災対策の強化を再認識するために毎年行っています。
 昨年4月にはフランスパリのノートルダム大聖堂、そして10月には沖縄県の首里城が火災による被害を受けました。これらの火災を契機として文化財の火災による損失を深く心配する声が高まっています。
 これから春にかけて空気が乾燥し火災が発生しやすい時季を迎えます。
 より一層の「火の用心」を心掛けましょう。